Nov 25th, 2012

Kindleストアについて

前回では書いてなかったKindleストアについてなど書いてみる。主にコミックの話題。

巻数表記のダブリ

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画像は藤田和日郎氏のうしおととらだが、巻数がタイトルの中にダブっている。少年サンデーコミックスからだけではなく、講談社コミックス、少年マガジンKC、少年マガジンコミックス、アフタヌーンKC、モーニングKC、ヤンマガKC と小学館・講談社についてはこんな表記になっている模様。

タイトルの不揃い

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画像はONE PIECE モノクロ版。小学館・講談社のように巻数ダブってないなと思ってみていたら、別の大きな問題があったという事例。出版するからにはこのへんはちゃんと揃えて欲しい。

個人的にはこういう不揃いがあると購入意欲がマイナスになってしまうので、同様の問題があった紀伊国屋書店のKinoppyを見ることもしなくなった。(ちなみに現時点では、詳細表示時に文字を置換するという力技で修正されているようで、検索結果などでは相変わらず修正前のものが表示される)

シリーズものを買う時

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画像はバジリスクの1巻の最後で、タップしたときに表示されるもの。 オススメの商品と続刊について表示が出ているので、迷わず購入ができるようになっている。

ただこの表示。Kindleストアがオープンしたばかりのときには、この表示が空っぽだったので、シリーズ物を購入しようとするときには苦労する気がしてならなかった。この数日でこの表示が出てくるようになったコミックが多く、日々改善されてるようだ。

それはそれとして、このバジリスク。1巻と2巻以降でタイトルの出版社名に当たる部分が違うのはどうにかならんかったのかね・・・ 元々アッパーズから出ていたのだから、そのままアッパーズになっていればいいのに、Kindleストアでは1巻はアッパーズKCで、2巻以降はヤンマガKCになっている。紙の方では2巻以降もアッパーズKCなので、大人の事情なのかもしれないが・・・

品揃えがまだこれからな点

これについてはまだオープンしたばかりだから。に尽きると思う。 販売される値段については、かなり残念な部分が多いのだけど、この機会に電子書籍が売れると出版社側で認知できれば、もっと在庫も増えてより豊富になってくるはず。

コミックについて

タイトルのの件でKindleストアではコミックが購入しづらいだけでなく、見開きを多用する漫画ではいくら昔のKindleに比べてPPIがよくなったからといっても画面が狭いのはどうしようもない。そして画面の狭さから読める文字の大きさには制限がかかってくるので、どうしても辛い場面が多くなる。

それから上で紹介したバジリスクは、見開きが多用されている漫画でもあるのだけど、Kindle版で見開きのページを見るとがっかりする作りになっている。これは講談社の仕事が雑すぎるという一言に集約されるのだけど、のりしろにあたる部分がごっそり無くなっていて、せっかく綺麗に描かれているカットの中央が無残に切り落とされている。紙で精製されている場合には納得できるのだが、デジタルで出版するのだから、このあたりは注意して欲しかった。小学館サンデーコミックスのマギや集英社ジャンプコミックスのONE PIECEなどではカットされていなかったので、ただの怠慢だとしか思えない。 そしてこの見開きについては、サンプルを買っても最初の方に見開きがあるかどうかは運次第なので、本当に何とかして欲しい。(サンプルは最初の数ページしか確認出来ない)

まとめ的な何か

12月10日にBookliveのリーダーが出る事で、また少し勢力図が変わってくれば、もっと読みやすい環境が出てくる可能性があるけれど、コミックについてはまだまだ自炊が一番有効なように思える。未だにコミック類についてはiPadでの見やすさが一番なのだ。

だらだら書いたので駄文以下になってしまったけれど、現時点では購入するのは小説のみでコミックは買わないという結論。Kindleというサービスはとても素晴らしい体験なのだけど、出版社側との連携がまだまだな点が多い(特にコミックの方で)。だからこそ、来年の今頃にどうなっているかがとても楽しみ。